ここでは宗像大社辺津宮の見どころと境内の参拝所要時間について記しています。
世界遺産に登録されている宗像大社は福岡県宗像市田島の本土にある辺津宮(へつぐう)と、船に乗り大島に渡ったところにある中津宮(なかつぐう)、そして神職以外立ち入ることが禁止されている沖ノ島にある沖津宮(おきつぐう)の三社の総称です。
今回はこの宗像大社を構成する3社のうち辺津宮について境内の見どころをご紹介したいと思います。
神降臨の地がある辺津宮は龍穴パワースポットでもあり多くの参拝者が訪れる神社。
日本書紀にも記述がある宗像大社は、大化の改新においても九州で唯一神群と定められたほど。
今回はその歴史ある古社を徹底紹介しちゃいます!では早速、辺津宮の境内案内ツアーへ出発しましょう~
宗像大社辺津宮の見どころ
まずはこれからご紹介する辺津宮の参拝スポットについて先に記しておきたいと思います。
1.鳥居
2.心字池
3.太鼓橋
4.手水舎
5.祓舎
6.神門・菊の紋章
7.狛犬
8.「皇族下乗」の石柱
9.ご本殿・拝殿
10.摂末社
11.高宮参道
12.御神木「相生の樫」
13.高宮祭場
14.第二宮・第三宮
15.神宝館
16.儀式殿
17.御神木「楢」
18.祈願殿
19.清明殿
20.灯篭や奉納品
宗像大社辺津宮にはこれだけ多くの参拝スポットがあります。
第二宮と第三宮は中津宮と沖津宮の御祭神がお祀りされており、こちらに参拝することで宗像三社を参拝したことに。
中津宮には船に乗って大島まで行かなくてはならないため、時間があまりない方は第二宮と第三宮に参拝されるといいですね。
ではそれぞれの参拝スポットについて見ていきたいと思いますが、上記のうち手水舎とご本殿・拝殿、御神木「相生の樫」、高宮祭場については境内のパワースポットとしてこちらの世界遺産宗像大社のご利益とは?龍穴パワースポットの観光に御朱印情報! で詳しくご紹介しておりますので、本記事ではそれ以外の見どころについてご紹介していきたいと思います。
鳥居(一の鳥居、二の鳥居、高宮参道の鳥居)
第一駐車場近くにある一の鳥居。参拝の際はこちらの鳥居からスタートするのが作法的にも良いでしょう。
一の鳥居をくぐり少し進むと二の鳥居が。
そして辺津宮にはもう一つ鳥居があるのですが、それがご本殿から高宮祭場に向かう途中の高宮参道にあります。
心字池
この池を渡ることで心が清められるということで心字池というそうです。また池のかたちが心という字に似ているからという説も。
池にはたくさんの鯉が泳いでおり、餌(100円)をあげることもできますのでお子さんは喜びそうですね。
太鼓橋
心字池にかけられた石で造られたとっても立派な橋。
参道となっておりますので心字池の優雅な景色を堪能しながら橋を渡りましょう。
手水舎|ご本殿・拝殿|高宮参道|御神木「相生の樫」
境内のパワースポットとも云われる手水舎や、戦国時代真っ只中に建てられたご本殿と拝殿、神降臨の地と伝えられている高宮祭場や御神木については、辺津宮のご利益や御朱印情報をまとめた記事で紹介していますので、そちらで確認なさってみてください。
祓舎
こちらは入れないように柵が置いてありました。祓舎という名称から察するにお祓いの際に利用するものなんでしょうかね。
神門・菊の紋章
参道をさらに進んで行くとご神門があります。
煌びやかな菊の紋章が特徴的な神門は重厚感があります。
狛犬
ご神門手前には狛犬があり、この狛犬がとっても強そうな表情で、他の神社とは一味違った狛犬となっていました。
「皇族下乗」の石柱
狛犬の横には「皇族下乗」という石柱が。調べてみたところ皇族の方はこちらで車や馬車などの乗り物から降りるということだそうです。
こういった石柱は初めて見ましたが皇族と縁の深い神社だということがこういったものからも読み取れますね。ちなみに一般の参拝者は第一鳥居の手前で降りるのだそうですよ。
摂末社
宗像大社の辺津宮にはご本殿を囲うように24の社と121の末社が鎮まっております。
九州で唯一神群(しんぐん)と定められた神群宗像は、宗像市と福津市を中心に遠賀、鞍手、粕屋郡の一部にまで及んだそうで、各地域に御鎮座されていた七十五末社、一〇八神が宗像大社を総氏神と仰いだそうです。
さらに佐賀県の一部に宗像大宮司家が領有した地域の神も分祀され続けたため121の末社となったようです。
高宮参道
ご本殿から市杵島姫神が降臨した地と伝えられている高宮祭場に向かう道が高宮参道です。
木々に囲まれた参道は木漏れ日が差し込むとなんとも神秘的で歩いているだけでパワーを頂けるような気がしてきます。
ご本殿からはこの高宮参道を10分ほど進むと高宮祭場ですよ!
第二宮(ていにぐう)・第三宮(ていさんぐう)
第二宮には沖ノ島にある沖津宮の御分霊「田心姫神(たごりひめのかみ)」、第三宮には大島にある中津宮の御分霊「湍津姫神(たぎつひめのかみ)」が御祭神としてお祀りされています。
古来より総社である辺津宮を第一宮とし、第二宮、第三宮まで詣でれば宗像三宮を拝したと信仰されてきたようです。(↑の画像の右側が第二宮、左側が第三宮)
ちなみに現在の社殿は宗像大神の御親神(みおやのかみ)をお祀りする伊勢神宮より神宮式年遷宮に際し下賜されたものだそうです。
神宝館
第二宮、第三宮からご本殿方面へ戻る途中に神宝館があります。この神宝館ではなんと8万点の沖ノ島神宝(国宝)が展示されており、多くの祭祀に関係する重要文化財を見ることができます。
大昔に使用されていた展示品はまさに歴史を証明するもので、とっても見ごたえがありました!時間があればこちらも立ち寄っておきたいところですね。
開館時間:9:00~16:30(最終入館時間16時)
休館日 :年中無休
儀式殿
神宝館とご本殿の間にこちらの儀式殿があります。調べてみましたが何を行う建物なのか分かりませんでしたが、何やら挙式の際に使われているという話をチラホラ見かけました。今後分かったら追記しますね。
御神木「楢」
樹齢550年の御神木でご本殿の裏手にあります。
ご神紋と御神木という字が彫られた石柱が近くにあり、なんだか神聖さが伝わってきます。
祈願殿
交通安全をはじめ、厄払い、初宮参り、七五三など各種祈祷を行っているところですね。こちらのロビーでお守りや御朱印も拝受できます。
清明殿
調べてみましたが儀式殿同様に何に使う建物か分かりませんでした。こちらも一説には挙式の際に使用されているという話も。今後分かったら追記します。
灯篭や奉納品
宗像大社は日本最古の古社の一つ。境内にある灯篭なども歴史を感じるものが多く、ものによっては大昔からここにあったんだなぁと思いにふけてしまいました。
宗像大社辺津宮の参拝所要時間
では気になる参拝の所要時間ですが、私が参拝に要した時間は
でした。
ちなみにこの記事で画像を掲載しているスポットすべてと、ご本殿、高宮祭場、手水舎、御神木「相生の樫」をまわり、神宝館にも入館して展示品を見学した場合の時間です。
宗像大社辺津宮の見どころ|まとめ
宗像大社の御祭神は宗像大神(市杵島姫神、湍津姫神、田心姫神)で、宗像大神をお祀りする神社は日本全国に6000余社もあるわけですが、その宗像大神の総本宮がこの宗像大社です。
九州で唯一神群と定められたほど特別な神社ですし、世界遺産にもなっている神社ですので、お時間の許す限りゆっくりと参拝なさってみてはいかがでしょうか?
ちなみにご利益はすべての道を司る神様ということで、航海や交通安全が有名です。その他のご利益や境内のパワースポットなどについては以下の記事を参考になさってみてください。