画像引用:寳登山神社|境内案内
こちらでは寳登山神社(ほどさんじんじゃ)の見どころについて記しています。※宝登山神社ともいいます。
日本武尊が禊をしたという「みそぎの泉」があることでも有名で、宝の山を登るという縁起の良さから、金運アップを求める参拝者も多い寳登山神社。
ここには他にどんな見どころがあるのか!?
早速見ていきましょう~
- 寳登山神社の御由緒
- 寳登山神社の見どころ
- ご本殿の彫刻(剡子(ぜんし)・楊香(ようこう)・張良(ちょうりょう)
- 剡子(ぜんし)
- 楊香(ようこう)
- 張良(ちょうりょう)
- 二の鳥居
- 神楽殿(かぐらでん)
- 授与所(じゅよじょ)
- 祈祷殿(きとうでん)
- 宝玉稲荷神社(ほうぎょくいなりじんじゃ)
- 天満天神社(てんまんてんじんじゃ)
- みそぎの泉(玉の泉)
- 日本武尊社(やまとたけるのみことしゃ)
- 藤谷淵神社(ふじやぶちじんじゃ)
- 招魂社(しょうこんしゃ)
- 水神社(すいじんじゃ)
- 護摩堂(ごまどう)
- 玉泉寺(ぎょくせんじ)
- 参集殿(さんしゅうでん)
- 社務所(しゃむしょ)
- 記念館(きねんかん)
- 相生の松(あいおいのまつ)
- 奥宮(おくみや)
- お犬様(おいぬさま)
- 宝登山小動物公園(ほどさんしょうどうぶつこうえん)
- ろうばい園
- 梅百花園(うめひゃっかえん)
- 寳登山神社見どころ まとめ
寳登山神社の御由緒
見どころの前に、まずは寳登山神社の御由緒です。
御由緒が何となくでも分かっていると
見どころ一つ一つの見え方、感じ方が変わってきますんで、
ざっとでもいいので知っておくといいですね。
ご創建は約1900年も昔のこと。第12代景行天皇の御代まで遡ります。
日本武尊とその軍勢が東夷御平定の帰路、宝登山の美しさに魅かれ宝登山の麓への行くと、岩に囲まれた泉(みそぎの泉)があり、その泉で禊をして頂上へと登り始めたそう。
しかし一隊は、突然の山火事に遭遇し火の波から脱出できなくなってしまいます。
その時、白犬と黒犬が突如現れ、その犬たちの活躍により火の勢いは衰え、やがて火を消してしまいます。
すると犬たちは一隊を案内するかのように歩きはじめ頂上へ。
頂上へ着いてみるといつの間にか犬たちの姿は見えなくなってしまいました。
「やはりあの犬たちは神様のお使いだったか!」
日本武尊はそう思い、その山を「火止山(ほどやま)」と名付け、神々をお祀りするのにふさわしいお山であるとされ、
・神日本盤余彦尊(かんやまといわれひこのみこと/神武天皇)
・大山衹神(おおやまづみのかみ/山の御神霊)
・火産霊神(ほむすびのかみ/火の御神霊)
の三柱をお祀りになったんだそう。
そして霊場として崇敬された火止山は、弘仁年中に宝珠が光り輝き山頂に飛翔するという出来事があり、「宝登山」とも言われるようになったんだそうです。
では、御由緒が分かったところで、寳登山神社の見どころを見ていきましょう~
寳登山神社の見どころ
1.ご本殿の彫刻(剡子(ぜんし)・楊香(ようこう)・張良(ちょうりょう))
2.二の鳥居
3.神楽殿(かぐらでん)
4.授与所(じゅよじょ)
5.祈祷殿(きとうでん)
6.宝玉稲荷神社(ほうぎょくいなりじんじゃ)
7.天満天神社(てんまんてんじんじゃ)
8.みそぎの泉(玉の泉)
9.日本武尊社(やまとたけるのみことしゃ)
10.藤谷淵神社(ふじやぶちじんじゃ)
11.招魂社(しょうこんしゃ)
12.水神社(すいじんじゃ)
13.護摩堂(ごまどう)
14.玉泉寺(ぎょくせんじ)
15.参集殿(さんしゅうでん)
16.社務所(しゃむしょ)
17.記念館(きねんかん)
18.相生の松(あいおいのまつ)
19.奥宮(おくみや)
20.お犬様(おいぬさま)
21.宝登山小動物公園(ほどさんしょうどうぶつこうえん)
22.ろうばい園
23.梅百花園(うめひゃっかえん)
寳登山神社の見どころは
けっこう多いんで、
都内から日帰りで
秩父三社参りをしている私は
全部を見てまわることは
できなかったわけですが、
一応見れなかったところも含めてまとめてみましたんで
参考になさってみてください。
ちなみにご本殿や奥宮、相生の松に関しては
こちらの記事でもまとめてありますんで
よかったらこちらもお読みになってもらえればと。
ご本殿の彫刻(剡子(ぜんし)・楊香(ようこう)・張良(ちょうりょう)
明治時代の大変な時期を乗り換えて建造されたご本殿は、当初計画の変更を余儀なくされながらも、
極彩色豊かな彫刻が施されるなど、とても豪華に建てられ、見る者を圧倒します。
そしてこのご本殿の彫刻ですが、実は中国の逸話がモデルになっている彫刻があるってご存じでしたでしょうか?
剡子(ぜんし)
この彫刻の右側が「剡子(ぜんし)」
剡子(ぜんし)には年老いた両親がおり、その両親は目を患っていたそうです。
ある日、両親は鹿の乳が目に効くと聞いて、剡子に鹿の乳を取ってきてほしいと頼みます。
すると剡子は鹿の皮をまとい、鹿の群れに入り乳を取ろうとしますが、そこになんと、
猟師が現れ、剡子を射ようとするのです。
すかさず剡子は「私は鹿ではありません。剡子という名で両親の為にこのような姿になっているのです。」と猟師に説明します。
猟師は人間であることに気づくと感心し、剡子は難を逃れ無事に鹿の乳を手に入れ両親に
届けることができた。という親孝行のお話です。
楊香(ようこう)
この画像の左側が「楊香(ようこう)」
楊香(ようこう)はお父さんと山に行った時のこと。突然二人の前に虎が現れ、虎は楊香とお父さんの二人ともを食べようとしました。
すると楊香はお父さんを守るために、
「神様、どうか私だけが虎に食べられ、父のことは助けてください。」
こう願ったのです。その思いにひれ伏したのか、虎は逃げていってしまい、楊香とお父さんは二人とも助かった。というお話。
張良(ちょうりょう)
ある日、張良(ちょうりょう)の前に見るからに怪しいおじさんが現れました。
その怪しいおじさんは、自分の靴を放っては張良に「取ってこい」と言ったり、靴を取ってきた張良に対して今度は「履かせろ」と言ったりしました。
しかし張良は怒らずに、老人の言うとおりにやってみせます。
そんな張良に老人は兵法書を渡すと、どこかに消えていってしまいました。
その後張良はとても優秀な軍師になったというお話です。
今ご紹介した中国の逸話をモデルにした彫刻が
寳登山神社のご本殿には施されているわけですが、
このストーリーを知ったうえで見るのと、
知らない状態で見るのとでは
見え方がまったく違ってきますんで
是非このストーリーを思い出しながら彫刻を楽しんでみてください。
二の鳥居
ご本殿へと続く長い階段の前に
こちらの二の鳥居があります。
この二の鳥居の位置から上を見上げるとご本殿が少し見えていますが
この二の鳥居をくぐったあたりから
神聖な雰囲気がビンビン感じられると思います。
神楽殿(かぐらでん)
神様に舞や音楽、武芸を奉納する場所です。
どうやら秩父地方には
6系統の神楽があるそうで、
寳登山神社は秩父神社系を
継承しており、
町指定の文化財になっているんだとか。
授与所(じゅよじょ)
ご本殿に向かって右側に授与所があります。
御朱印やお守りなどはこちらで拝受することができ、
奥宮へ行かれる方はこちらで
ロープウェイの割引券が
もらえますんでお立ち寄りを。
祈祷殿(きとうでん)
こちらの祈祷殿は結婚式が行われたり、
ご本殿で神事、祭事が行われている時には
御祈祷がこちらで受けられます。
宝玉稲荷神社(ほうぎょくいなりじんじゃ)
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)をお祀りするお宮ですね。
稲のを精霊が神格化されたもので五穀や食物を司る神様です。
天満天神社(てんまんてんじんじゃ)
菅原道真公をお祀りしたお宮ですね。
学問の神様になります。
みそぎの泉(玉の泉)
日本武尊が宝登山に登る前に禊をされたという泉。
ご本殿のすぐ裏にある泉は格子からのぞき込むと見ることができますが、日本武尊がこの泉で!と想像すると鳥肌が立ってきます。是非ご覧あれ!
日本武尊社(やまとたけるのみことしゃ)
ご本殿の裏にある「みそぎの泉」のすぐ近くにある、
日本武尊をお祀りするお宮です。
御由緒からも分かるように御本社と最もゆかりのある神様です。
藤谷淵神社(ふじやぶちじんじゃ)
明治の時代までは藤谷淵村(現在の長瀞)の各所にあった神社をこちらにお祀りしたお宮です。
8柱の神様がここにお祀りされているんだそう。
・伊勢大神(天照大神/あまてらすおおかみ、豊受大神/とようけのおおかみ)
・八坂大神(素戔嗚尊/すさのおのみこと)
・野栗大神(野栗大神/のぐりのおおかみ)
・榛名大神(埴山毘売命/はにやまひめのみこと)
・琴平大神(大国主命/おおくにぬしのみこと)
・諏訪大神(建御名方神/たけみなかたのかみ)
・熊野大神(伊弉冉尊/いざなぎのみこと)
・竃三柱大神(奥津比古命/おくつひこのみこと・奥津比売命/おくつひめのみこと・火産霊命/ほむすびのみこと)
招魂社(しょうこんしゃ)
明治、大正、昭和の時代の戦役により、国のために尊い命を捧げた長瀞ご出身の方々がお祀りされているそうです。
水神社(すいじんじゃ)
宝登山から湧き出る、お水の神様がお祀りされているお宮です。
ここでご神水を頂く、
お水取り
をされる方もいらっしゃるようで、
吉方位のお水取りをしている私としては
見過ごすことのできない場所
ではあるんですが、
この日は九星気学上の
時間帯が合わず
お水取りできませんでした。
次回は時間を合わせて
御神水を頂いてきたいと思います。
ちなみにこちらの水神社、
少し場所が分かりづらいんですが、
ご本殿に向かって歩き、
途中左側にある神楽殿の右側に
ポツンとありますので
お見逃しないように。
護摩堂(ごまどう)
玉泉寺の付属堂宇だそうで、堂内には不動明王が安置されているだそうです。
玉泉寺(ぎょくせんじ)
永久元年(1113年)に開基されたと伝えられており、地蔵菩薩が安置されているそうです。
寳登山神社のご本殿の再建に尽力した榮乗が住職を務めたお寺。
詳しくは寳登山神社|寳登山神社と玉泉寺の特別な関係で確認なさってみてください。
参集殿(さんしゅうでん)
直会(なおらい)や団体参拝者の休憩所として利用されています。
社務所(しゃむしょ)
寳登山神社の社務所です。御朱印を集めてらっしゃる方は、授与所が閉まっていた場合、
18時まででしたらこちらの社務所にて御朱印を拝受できますので覚えておくといいですね。
記念館(きねんかん)
昭和17年に完成した、皇紀2600年を記念して建てられたもの。催しもの会場として利用されたりしてるそうです。
相生の松(あいおいのまつ)
昭和天皇のご成婚を奉祝して大正13年に植えられた黒松と赤松。夫婦円満、縁結びのパワースポットなんだとか!
奥宮(おくみや)
宝登山山頂付近に鎮座する寳神社奥宮。
ロープウェイで行くことができますんで、
個人的には絶対に立ち寄って頂きたい場所。
なが~い階段を上る必要がありますが、
あの神聖な雰囲気は
是非とも味わって頂きたいです。
曜日や時間にもよると思いますが、
運が良ければ、
私みたいに
たった一人で
奥宮の神聖な雰囲気を
静かにゆっくりと
味わうことができますんで。
お犬様(おいぬさま)
神様のお使いは動物の姿を借りて現れ、
その神様のお使いのことを
御眷属(ごけんぞく)といいます。
そして寳登山神社の
御眷属はと言うと、
寳登山神社のご由緒からも分かるとおり、
日本武尊を山火事から救った
山犬であるとされており、
大口真神(おおくちまがみ)と呼ばれています。
三峯神社の記事を見てくださった方は
既に御眷属についてはよくご存じだと思いますが、
寳登山神社でも奥宮の前にこのお犬様(御眷属様)がいますので
ご覧になってみるといいですね。
宝登山小動物公園(ほどさんしょうどうぶつこうえん)
昭和35年に開園した動物と触れ合える動物園。宝登山頂の大自然の中にあり、
ニホンザルやホンジュウジカなどがいて子供に人気とのこと。10時から16時30分まで(季節により変更あり)。
ろうばい園
広大な敷地に約3000本。「素心」「和臘梅」「満月」の三種の臘梅を楽しめます。
開花時期は12月下旬~2月下旬
梅百花園(うめひゃっかえん)
名花から珍花まで約170種が揃う関東一品種の多い梅園だそうで、約470本の梅が山肌を紅白に染めるそうです。
開花時期は2月上旬~3月下旬
寳登山神社見どころ まとめ
最後にまとめておきますね。
日本武尊(やまとたけるのみこと)とゆかりの深い寳登山神社はとっても見どころの多い神社です。
都内からの日帰りで秩父三社参りをし、その最後の神社として訪れたのがこちらの寳登山神社でしたんで、これらの見どころをすべて見てまわるなんてのは、とてもじゃありませんが、できませんでした。
時間 体力
その他の問題などなど、
おそらく、お読み頂いたいる皆さんの中には、
全部を見てまわるなんてとてもじゃないができないよ!
なんて方も多いかと思いますが、
そんな方でも是非以下の場所だけでも見てきてもらえたらなと思いますので、参考になさってみてください。
・二の鳥居
・水神社(お水取りのポイント)
・ご本殿・みそぎの泉
・日本武尊社
・宝玉稲荷神社
・奥宮とお犬様(御眷属)
このポイントだけであれば、1時間ほどで見て回れますし、体力のない方でも問題ないはずです。
さらに
もっと絞ってほしい!
という方は
ご本殿
みそぎの泉
奥宮
個人的にここは絶対に見ておいたほうがいい!
と思いますんで、よかったら参考にしてください。
特に、
奥宮の神聖で厳かな雰囲気は
必ず来てよかったなと思うはずですんで。
運が良ければ、
奥宮にいるの自分だけじゃん!
ってこともありますんで、
ゆっくりと
小鳥のさえずり
木々が揺れる音
通り抜ける風
全身で感じてパワーを吸収しちゃいましょう。
寳登山神社。有名なパワースポットなんですから。
きっとご利益があるはずですんで。