パワースポットとしても有名な秩父神社。
埼玉県秩父市が舞台となった人気アニメ
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」
その聖地巡礼で秩父神社を
訪れる人も多いかと思いますが、
こちらではその秩父神社の見どころについてご紹介しています。
秩父神社の御由緒
まずは秩父神社の御由緒についてです。
少しでもこのあたりが頭に入っていると
見方がまた少し
変わってきたりしますんで、
ざっとでもいいんで
見ておいてもらえたらと思います。
御鎮座から約2100年の歴史がある秩父神社。
そのご創建は
平安時代の典籍「先代旧事紀ー国造本紀」によると、人皇第十代、崇神天皇の御代に遡り、
秩父地方開拓の祖神である知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)が
政治・学問・工業・開運の祖神である八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)
をお祀りしたことが始まり
と云われているそうです。
秩父三社(秩父神社、三峯神社、寶登山神社)のなかでは最も歴史が古く、
延長5年(927年)に編算された「延喜式」に掲載されるなど、関東でも屈指の古社に数えられているんだそう。
社宝である神輿は、
現存する神輿では埼玉県内で最古のお神輿だそうで、
室町時代に作られたと伝えられているんだとか。
身近に感じるエピソードをご紹介させて頂くと、
戦国時代の末期において、
兵火によって焼失してしまうことになるご社殿を、
天正20年(1592年)9月に
徳川家康公が代官である成瀬吉衛門に命じ再建させ、
その際に再建されたご社殿というのが
現在の秩父神社にあるご社殿になるのです。
徳川家康といえば
日本人なら知らない人は
もはやいないと思いますが、
そう考えると歴史を
肌で感じることができるので、
そのご社殿、
ご自身の目で
しっかりとご覧になってみてください。
特に江戸時代の名工である
左甚五郎作の彫刻は
秩父神社の最大の見どころ
といってもいいほどですが、
そちらについては
別の記事でご紹介していますんで、
そちらもあわせて確認なさってみてください。
では、秩父神社のご由緒がざっくりと頭に入ったところで秩父神社の見どころを一つ一つ見ていきましょう~
秩父神社で有名な見どころ
1.皇大神宮
2.豊受大神宮
3.天神地祇社
4.儀式殿
5.平成殿・社務所
6.日御碕神社
7.東照宮
8.諏訪神社
9.天満天神社
10.柞稲荷神社
11.禍津日神社
12.柞祖霊社
13.神楽殿
14.秩父宮妃御手植銀杏|乳銀杏
15.大銀杏
16.剣聖「髙野佐三郎遺跡」
17.神馬舎
18.柞の森
ご覧のとおり、秩父神社は見どころの多い神社です。その中でも、ご本殿の彫刻「子宝・子育ての虎」、「つなぎの龍」、「お元気三猿」、「北辰の梟」の4つが特に有名ですが、そちらについてはこちら↓の記事で詳しく書いていますんで、よろしければそちらのほうもご覧になってみてください。
皇大神宮(こうたいじんぐう)
伊勢の内宮にお祀りされている天照大御神(あまてらすおおみかみ)がご祭神。日本の総氏神様です。
豊受大神宮(とようけだいじんぐう)
伊勢の外宮にお祀りされている豊受(とようけのおおみかみ)がご祭神。天照大御神のお食事を司る五穀豊穣の神様です。
天神地祇社(てんしんちぎしゃ)
拝殿裏にある何とも目を引く長屋式の建物がありますが、そちらが天神地祇社になります。ご祭神である八意思兼命は、その時々の機会の度に、多くの神々の意見を纏め聖断を下されていた神様として神話で伝えられていることから、全国の一之宮を中心とした75座の神様をお祀りしたものが天神地祇社だそうです。
昔はそれぞれの地域を「国」と呼んでおり、その各国の中で最も格式の高い神社のことを一之宮(いちのみや)と云う。次いで二ノ宮、三ノ宮、四ノ宮となる。
儀式殿
お宮参り、七五三、厄除けなどの各祈願を行う場所。結婚式なんかもこちらになるそうです。
平成殿・社務所
平成の御大典記念事業として平成9年に建てられて建物で、1階に社務所が入るほか、
喫茶「柞(ははそ)」もあります。
日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)
ヤマタノオロチ退治でも有名な須佐之男命がご祭神。厄除けの神様です。
東照宮(とうしょうぐう)
御本社が日光にあることでも有名な東照宮ですね。徳川家康公がご祭神。子孫繁栄の神様です。
諏訪神社(すわじんじゃ)
武田信玄も崇拝した勇武の神様である建御名方神(たけみなかたのかみ)と、その妻で旅行安全の神様である八坂刀賣神(やさかとめのかみ)がご祭神。
天満天神社(てんまんてんじんじゃ)
菅原道真(すがわらのみちざね)がご祭神。学業成就の神様です。受験生が多く参拝する秩父神社ですが、天満天神社にも忘れずに合格祈願をしておきましょう!
柞稲荷神社(ははそいなりじんじゃ)
食稲魂神(うがのみたまのかみ)がご祭神。商売繁盛の神様です。忘れずにお参りしたいところですね。
禍津日社
禍津日神(まがつひのかみ)がご祭神。災禍を直す神様です。
柞祖霊社(ははそそれいしゃ)
秩父神社にゆかりの深い方々の御霊をお祀りしています。
神楽殿(かぐらでん)
神門をくぐる前の左側にある神楽店は、神様に舞や音楽、武芸を奉納する場所です。
秩父宮妃御手植銀杏|乳銀杏
秩父宮勢津子妃殿下がその御手でお植えになられた銀杏の木。乳房のようなふくよかなかたちから「乳銀杏」と呼ばれ親しまれているんだそうです。
大銀杏
秩父神社では銀杏の葉を神社の社紋として用いていますが、こちらの大銀杏は樹齢400年あまりで御神木にもなっています。昭和41年9月の台風で幹が折れ、その名残が現在でも見られます。
剣聖「髙野佐三郎遺跡」
明治、大正、昭和にわたり剣聖と称えられた剣豪で今日の剣道の礎を築いた人物。髙野家は秩父神社の鎮守の社mの中にあり、佐三郎の産湯の井戸は現在でも残っています。
神馬舎
12月3日に催される秩父夜祭の際に御神幸行列供奉する馬2頭を繋ぐ場所。
柞の森
秩父神社の鎮守の森で、古くから柞の森(ははそのもり)して親しまれてきた森です。一足踏み入れば、とても神聖な空気が漂う森を是非感じてみてください。
秩父神社の見どころ まとめ
最後にまとめますね。
現存するご社殿は天正20年(1592年)に徳川家康公が再建させたものと云われ、そのご社殿には左甚五郎作と云われる彫刻が施されており、秩父神社の有名な見どころになっていますが、それ以外にもこれだけの見どころが秩父神社にはあるのです。
その昔、武蔵野国が成立するよりも前に栄えた知知夫国の一之宮になっていたほど格式の高い神社です。境内にある見どころ一つ一つを、なんとなくでもいいので理解した上で参拝なさってみてはいかがでしょうか。
ご社殿の裏側にある天神地祇社は、全国の一之宮を中心とした神々がお祀りされている場所というだけあり、神聖な雰囲気で何となく目を引くというかパワーがあるいうか、個人的にはよかったですね。